AIチップ 2020 2 2

書名 週刊エコノミスト 2020 2/4
   「AIチップで沸騰 半導体」
出版社 毎日新聞出版

「ソフトウェアに本気で取り組む人たちは、
自分でハードウェアを作りたくなる」(アラン・ケイ)

 AIコンピューターを作る時に、
インテルのCPUをかき集める必要があるか。
 そんなことをするのは、もったいない。
そもそも、オーバースペックである。
 AIの深層学習(ディープラーニング)は、
掛け算と足し算の連続であるので、
インテルのCPUのような「何でもできる汎用CPU」は不要です。
 もっとシンプルなCPUが欲しい。
探してみると、ちょうどよいのがあった。
それが「GPU」というチップです。
 GPUというのは、パソコンで3Dゲームをする時に使う、
グラフィックチップのことで、
掛け算と足し算という単純作業には、ちょうどよい。
 ところが、大きな問題がありました。
GPUは電力消費量が大きく、高熱が発生します。
 市販のグラフィックチップには、
CPUよりも強力な電動ファンがついていて強力に冷却しています。
 そもそも、GPUはゲームをするために作られていて、
AIをするためには作られていないので、無駄が多い。
だったら、AI専用のチップを作ればよい。
 かくして、グーグルもアップルもアマゾンもフェイスブックも、
自家製のAIチップを作ることになった。
 やはり、ソフトウェアに本気で取り組む人たちは、
自分でハードウェアを作りたくなるのでしょう。
 これで「めでたし」とはならないのは、
ファーウェイの存在でしょう。

AIの覇者 2018 11 25

 能ある鷹は爪を隠す。
しかし、ある時から爪を現す。

書名 日経エレクトロニクス 12月号
出版社 日経BP社

「もう爪は隠さない AIの『総取り』を狙う『Huawei』」
 早速、この雑誌から引用を始めましょう。
中国の老舗の通信機器メーカーである「Huawei」は、
アメリカの「Cisco Systems」のIPルーターに機能が似た製品で、
世界市場で急速にシェアを拡大した。
 それが理由で、2000年代前半には、
Ciscoとの激しい特許紛争に発展した。
 ところが、そこから10年あまりの間は、
一転して「2番手戦略」と呼ばれる、
競合他社に脅威を感じさせない戦略を取っていた。
 ただし、最近のHuaweiは、2番手戦略をやめたようだ。
Huaweiの2017年の売り上げ規模は、約10兆円相当と非常に大きい。
これは、Googleとほぼ並ぶ。
 Huaweiは、2018年第2四半期には、
スマートフォンの販売台数で、
Appleを抜き、Samsung Electronicsに続く世界第2位となった。
 今度は、AIの分野で市場を総取りする戦略を明らかにした。
AIプロセッサーとそのソフトウェア・スタックにおいて、
IoTセンサー向け、
スマートフォン向け、
パソコンやエッジ・コンピューター向け、
高性能サーバー向けのフルラインアップを揃え、
英国Arm、米国NVIDIA、米国Google、米国Qualcommなどに、
真っ向から対決する姿勢を見せ始めた。
(引用、以上)
 この雑誌は、1,800円と高い。
しかし、つい買ってしまうのは、
「分解スペシャリストが見た すごい製品その中身」という企画があるからです。
 先月号は、その拡大企画で、
「iPhone XS、XS Max分解 X線で見えたL字形電池の正体」という記事が圧巻でした。
 スマートフォンのような機器は、
単に分解しただけではわからない部分が多く、
X線写真を撮ると判明する場合があるでしょう。
 「ついにX線解析まで始めてしまったか」と、
驚きながら記事を読みました。
 ところで、私は、タマネギが好きです。
その独特な味が大好きです。
 だから、タマネギの分子構造が、どうなっているのか興味があります。
たぶん、その独特な味は、硫黄原子「S」が作り出していると思います。
そうすると、炭素原子「C」、水素原子「H」と、どういう組み合わせになっているのか。
X線回析装置を使えば、その分子構造を写真のように視覚的に見えるようになると思います。
「いろいろな分子構造をX線回析装置で見る」という企画は、お金がかかりすぎるかもしれません。



























































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